家庭用太陽光発電は儲かる?儲からない?

結論から言えば、家庭用太陽光発電は今設置しても割に合う、と思います。

この記事を書いているのは2022年の5月。実は私の会社の社屋、と言っても古い民家なのですが、屋根に太陽光発電用のパネルを付けることになりました。

ご存じの方も多いでしょうけれども、太陽光で発電した電力の買取価格は右肩下がり。「もう、ソーラーパネルを付けても利益にならない」という声も聞こえてきます。情報をネットで検索すると、見易いグラフを見つけたので引用させていただきます。

出典:https://www.solar-partners.jp/category/feed-in-tariff#back

これを見ると、一般家庭レベルと思われる10kw未満の買取価格は、2014年度が37円だったのに対し、2022年は半額以下の17円。これでは確かに余剰電力を販売しての「売上」が減少しているのは間違いありません。

一方、電気料金の推移をみると、ここ5年間でずいぶん上がってきています。温暖化対策や、ロシアのウクライナ侵攻などで燃料価格(発電コスト)はさらなる上昇が見込まれます。円安も追い打ちをかけていますし、ここ当面、電気代が下がるということはまずありえない状況です。

家庭の場合、太陽光パネルで発電した電力は家庭で消費し、余剰を販売することが一般的だと思いますから、自家消費による節約分も大きくなってきています。つまり売電価格は下がっても、買電価格は上がっている、ということですね。

では、太陽光発電をするための設備のための費用はどのように変化しているか、です。

出典:https://evdays.tepco.co.jp/entry/2022/02/01/kurashi7

このグラフは以下のサイトからの引用です。

太陽光発電システムの設置費用は、無論、発電規模にもよるのですが、上のグラフでは2012年に46.5万円/kwだったものが、2021年には28.8万円/kwまで下がっています。

つまり、売電価格は下がっているけれども、電気代は上がり(節約分は増え)、設備費は大幅に下がっているわけです。売電価格が半額以下になっていますから、入ってくる金額は相対的に減少していますが、節約分と設備投資も大幅に大きくなっていますから、今でも利益は十分に出せると考えられます。

しかも、初期投資に必要な額は大幅に下がっているわけですから、今の方が太陽光パネルは設置しやすいのです。


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